2017年モデルの
トレックFXシリーズは、
名称も変わり、

4万円台から7万円台の
FX1, FX2, FX3と、
10万円を超える
FX S4, FX S5, FX S6の6グレードになりました。


その中で4番目の
トレックFX S4は、
税込み11万5千円、

ロードバイク用の変速機
(シマノ製ティアグラ)
が装着されたモデルです。


トレックFX S4は、
どのようなクロスバイクなのか、
FXシリーズの主力モデル
トレックFX3と比較しながら調べてみました。


トレックFXシリーズのご検討の際に
お役に立てれば幸いです。



トレックFX3の記事はこちらです↓
トレックFX3はカーボンフォーク!FX2との違い

トレックFX3とジャイアントエスケープRX2を比較してみた



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FX S4のスペック/FX3との違い

トレックFX S4は、
前年モデルの7.5FXの後継で、

FXシリーズの主力モデルトレックFX3
(旧モデル7.4FXの後継)の上位モデル
になります。



トレックFX S4とFX3の価格は
トレックFX S4が
11万5千円(税込み)
トレックFX3が
7万9千円(税込み)で、

価格差は3万6千円もあります。

ですが、
この2つのモデルは、
フレームセットが共通です。


なので、
この価格差の理由はパーツにあります。

具体的には、
変速機(ディレーラー)とギア構成が違います。

以下にその違いについて説明します。

FX S4の変速機はロードバイク用

トレックFX S4には、
ロードバイク用の変速機がついています。

フロントもリアも
シマノ製ティアグラ(Tiagra)です。


このティアグラは、
ロードバイクでは
入門寄りの中級グレードですが、
クロスバイクとしては高級になります。



一方、
トレックFX3の変速機は、
マウンテンバイク(MTB)用です。

フロントが
シマノ製アセラ(Acera)
リアが
シマノ製アリビオ(Alivio)です。

どちらも入門用ですが、基本性能は十分です。

フロントギアが2枚(ダブル)か/3枚(トリプル)か

トレックFX S4とFX3のギアの構成は次の通りです。

フロント(前)
FX S4:2枚(歯数48/34)
FX3:3枚(歯数48/36/26)

リア(後)
FX S4:10速(歯数11-34)
FX3:9速(歯数11-34)

フロントのギアの枚数が示すように、
2枚(ダブル)の
FX S4はロードバイク志向
3枚(トリプル)の
FX3はMTB志向です。



もう少し詳しくみると、
最も重いギア比は
どちらも同じ
です。
(前48:後11)

一方、
最も軽いギア比については
FX3の方がより軽くこげるギア比です。

FX S4が前34:後34、
FX3が前26:後34です。
(ロードバイクと比べると
どちらもずっと軽いギア比ですが)


このように
トレックFX S4に対して、
トレックFX3は、
フロントが3枚(トリプル)なので、
ギア比の選択が多く、
また、
軽くこげるギア比もあります。

重量の違い

トレックFX S4とFX3は、
フレームセットが同じなので、
変速機等のパーツの違いで全体の重さが違います。


サイズ20(適応身長174~187cm)で
トレックFX S4が10.12 kg
トレックFX3が10.91 kgです。


トレックFX S4の方が約0.8kg軽いです。


クロスバイクは、
10kgを切ると非常に軽いといえるので、
大きめのフレームサイズでも
10kgそこそこのトレックFX S4は、
軽いクロスバイクといえます。


トレックFX3も10kg台なので軽いといえます。



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共通の特徴

トレックFX S4とFX3は、
どちらも、
遠出のサイクリング
ロングライドに適したモデルです。

以下に共通の特徴をまとめてみます。

フレームはアルミ、フロントフォークはカーボン

トレックFX S4とFX3は、
フレームセットが同じで、

フレーム本体はアルミ製、
フロントフォークはカーボン製です。

カーボンは
軽量でありながら
剛性が高く
また振動を軽減するので、
ロングライドで疲れにくくなります。



また、
走行性能には関係ないですが、
変速とブレーキのワイヤーがフレームに内蔵されています。

ワイヤーが保護され長持ちし、
フレームの掃除もしやすそうです。
それに、
見た目もスッキリしています。


なお、
フレームのカラーは、
FX S4はシルバーの1色のみ
FX3には黒、白、青、赤があります。

ハンドルとグリップも同じ

トレックFX S4とFX3は、
同じISO Zone ハンドル&グリップがついています。


ハンドルバーに、
柔らかい衝撃吸収材が埋め込まれ、
その上から、
平たい形状(エルゴ形状)のグリップが装着されています。


衝撃吸収材が
手に伝わる振動をやわらげ
平たい形状が
手のひらへの圧迫を分散してくれます。

グリップに手のひらを置く感じで
リラックスした状態で走行できます。


さらに、別売りになりますが、
バーエンドをハンドルの両端につけるとよいです。

ハンドルを持つ位置を
走行中に変えられるので
ロングライドでの疲労を軽減できます。

ブレーキも同じ

ブレーキは、どちらもMTB用の
Vブレーキ(テクトロ社製)です。

ロードバイク用の
キャリパーブレーキは装着できません。


Vブレーキなので良く効くはずですが
しばらく乗って不満なら、
シマノ製のVブレーキ(DEORE)に交換するとよいです。
効きとメンテナンス性が違います。

SHIMANO(シマノ) Vブレーキ DEORE フロント用 ブラック

SHIMANO(シマノ) Vブレーキ DEORE リア用 ブラック

(ブラックの他にシルバーがあります)

その他の共通のパーツ

トレックFX S4とFX3は
サドルも共通で、
クロスバイク用の柔らかいものがついています。
ママチャリのサドルよりは硬いです。

シートポストも同じです。

タイヤとホイール

トレックFX S4とFX3は、
タイヤとホイールが少し違いますが、
最初は、それほど気にしなくてもよいです。

が、
大切なパーツなので違いを書いておきます。

タイヤの幅(太さ)

タイヤについては、その幅が異なり、
FX S4は28C(28mm)、
FX3は32C(32mm)です。

トレックFX S4のタイヤの幅28Cは
クロスバイクとしては細めです。


タイヤの幅は違いますが、
どちらもボントレガー社製のタイヤ
(Bontrager AW1 Hard-Case Lite)で、
耐パンク性に優れています。



タイヤがすり減って交換するときに
太さの違うタイヤに交換してみるとよいです。
(自分の好みの幅が見つかります)


一般に、
細いほど走りが軽快になりますが、
空気圧を高くする必要があるため、
路面が悪いと振動が大きくなります。

また、
リム打ちパンクをしないように
空気圧の管理もしっかりする必要があります。


逆に、
太いほど重くなりますが、
空気量が多いため
空気圧を低くできるので、
路面からの振動を吸収しやすく、
乗り心地が良くなります。

また、
リム打ちパンクをしにくいため、
空気圧管理にそれほど気をつかわなくてもよいです。


私は、
25C、28C、32C、35Cを試してみましたが、
最終的に一番バランスが良い32Cに落ち着きました。


ちなみに、
チューブのバルブは
どちらも仏式(ロードバイクと同じ)です。

ホイール

ホイールについては、
どちらもボントレガー製の同タイプのホイールがついています。

チューブレスタイヤにも対応しています。


細かくみると、
スポークの本数と組み方が違っています。

FX3のホイールは、
スポーク本数が多く、
交差(クロス)して組まれています。
(強度を重視しています)

一方、FX S4は、
スポーク本数が少なく、
フロントホイールは
クロスしないラジアル組です。
(空気抵抗が小さいメリットがあります)


タイヤと同じように、
ホイールも後で交換すれば、
といいたいのですが、

トレックのクロスバイクは
後で説明しますが、
フレームの規格上の理由でホイールの選択が限られます。

ロードバイク寄り?MTB寄り?

クロスバイクには、
マウンテンバイク(MTB)寄りと、
ロードバイク寄りのモデルがあります。

トレックFX S4は、次の通り、
どっちつかずのまさしくクロスバイクです。

ロードバイク用のホイールは装着できない!

トレックFX S4には、
ロードバイク用の変速機(ティアグラ)がついています。

なので、
ロードバイク寄りかというと
そうではなく、
フレームはMTB寄りです。


具体的には、
エンド幅(後輪の取り付け部の幅)が
マウンテンバイク(MTB)規格の135mmです。


なので、
ロードバイク用のリアホイールが装着できません!


トレックFX S4やFX3に使える
市販のホイールは少ないので、
ホイール交換を楽しむことができません。

私は旧モデルのFXを持っているのですが
購入後に知ってショックでした。

が、
ホイール交換をしたくなった頃には
ロードバイクを買っていたので、
ホイール交換はそちらで楽しんでいます。


クロスバイクを購入後に、
ロードバイク用のホイールに交換することを考えている方は、
フレームのエンド幅に注意してくださいね。



このように、トレックFX S4は、
変速機がロードバイク用ですが、

フレームはマウンテンバイク(MTB)寄りです。

ブレーキもMTB用のVブレーキです。



一方、トレックFX3は、
変速機も
フレームも
ブレーキもMTB用なので、
明らかにマウンテンバイク(MTB)寄りです。


クロスバイクの購入を検討するときは
特にロードバイク寄りが良い方は、
フレームの規格(エンド幅と装着できるブレーキ)を確認してくださいね。

ロードバイク寄りがいいならフラットバーロード

クロスバイクが欲しいけど、
ロードバイクも気になっている方は、
ロードバイクに棒ハンドルがついた
いわゆるフラットバーロードをオススメします。


例えば、RALEIGH(ラレー)の
RF-7(ラドフォード7)があります。
(2017年モデル:税別12万3千円、重量9.2kg)

FX S4より2万円ほど高く、
色は黒赤の1タイプしかないですが、
フルティアグラ仕様です。
(シフター、レバー、クランク、スプロケット、ブレーキ、スプロケ、ハブ、チェーンが全てティアグラです)


他にも、
ブレーキはVブレーキですが、
ジャイアントのエスケープRX1もティアグラ仕様です。

価格はトレックFX S4より安い税別10万円です。


どちらのモデルもエンド幅は130mmなので、
数あるロードバイクのホイールから
好きなホイールを選べます。
(お金はかかりますが)

おわりに

トレックFX S4には、
ロードバイク用の変速機が装着され、
ギアの構成もロードバイク志向です。


なので、トレックFX S4は、
ロードバイクに乗ってみたいけど、
ドロップハンドルに抵抗がある方
におすすめです。


ですが、
トレックFX3に対して、
変速機とギア構成が違う以外は
フレームセットも
ハンドル&グリップも
その他のパーツもほとんど同じ
です。

また、
トレックFX S4のフレームカラーは、
シルバー1色のみです。


シルバーが好きで予算が十分にあれば
トレックFX S4で決まりですが、

ロードバイク用の変速機とギア構成、
そして重量(0.8kg増)にこだわらなければ、
価格の安いトレックFX3で十分です。


トレックFX3にすれば、
価格差の3万6千円を、
ヘルメットやアイウェア(サングラス)、
グローブ等の自転車用品のために使うことができます。


自転車用品の予算が別にあるなら、
貯金をしておきましょう。


クロスバイクに乗り慣れた頃、
きっとロードバイクが欲しくなるので。



トレックFX3の記事はこちらです↓
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フレーム全体がカーボンのトップグレードFX S5とFX S6の記事もどうぞ↓
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いっそ一番安いFX1を買って、乗り慣れた頃にロードバイクを買うのもありです↓
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