前回は、大腸検査の一次検査(検便による便潜血検査)について書きました。
大腸検査は癌(がん)の検査でしたね。
私は以前、その検査結果が「要精密検査」(陽性)だったので、大腸内視鏡検査を受けたことがあります。
大腸内視鏡検査の検査方法は、
先端にカメラがついた管を肛門から挿入し、
大腸内部を直接見ます。
胃カメラに似てますね。
(でも挿入箇所が...なんて言ってられません!)
大腸がんは、早期発見であれば、
9割以上が完治するといわれています。
あわてないで必ず検査を受けましょう(私はあわてましたが)。
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内視鏡で癌を切除!?
大腸内視鏡検査では、腸内を観察するだけでなく、癌やポリープが見つかったときは、内視鏡で切除します。
早期発見であれば、おなかを切らなくてもいいんです!
なので日帰りもできます。
また、癌やポリープ、疑わしい箇所がある場合は、その組織を採取して顕微鏡検査を行います。
この検査によって、ポリープや疑わしい箇所が癌かどうかが分かり、癌であれば転移の可能性が分かります。
私の場合、ポリープはありませんでしたが炎症が見つかり、検査中に炎症箇所の組織を採取されました。後日、顕微鏡検査の結果、癌でないことが分かり、本当に安心することができました。
検査費用
内視鏡検査の費用は、保険3割負担で、部位や個数、状況により異なりますが、およそ次のとおりです。
- 検査(初診料等込み)+顕微鏡検査;1~2万円くらい
- 切除術(日帰り):2万5千円~3万円くらい
健康診断が会社負担の場合、この内視鏡検査の費用も援助してもらえるかをご確認ください。
民間の保険に入っている方は、
保険金の請求が可能であるかをご確認ください。
一次検査に比べるとお金がかかるので、しっかり確認しておきましょう。
検査の流れ
私の場合、検査は次のようにして行われました。
病院や検査の状況によって異なりますので、一例として参考にしてください(切除なしの場合です)。
前日の夜8時半までに夕食を済ませます。
(食事内容や飲み物の種類は病院の注意事項に従ってください)
その後は、検査終了まで食事はダメです。
水は飲んでも大丈夫です。
そして、夜9時頃に下剤を服用します。
翌日、自宅で朝9時頃に、胃腸を活発にし吐き気止めの薬を飲み、時間をおいてから、下剤(洗浄液)を1.8リットル飲みます。
2時間かけて飲めばいいので大丈夫です(まずくはないです)。
その後、便がきれいになるように複数回排便します。
予約した検査時間の1時間前に病院へ行きます(午後2時に病院に行って3時に検査開始でした)。
便がきれいになったのを確認した後、検査着と検査用紙パンツに着替え、ベッドに横になり、鎮静剤の注射を受けます。そして、いよいよ検査開始です。
検査は10~20分で終わります。
検査自体はあっけなく終了しました。検査中に痛みはなく、
腸内の組織を採取されていたのですが全く気づきませんでした。
検査室を出た後、1時間くらい安静にします。
その後、診察室で画像を見ながら検査結果の説明を受けます。そして、会計を済まして帰ります。
その日の夕食は、消化の良いものをとることができます。(食事内容は病院の注意事項に従ってください)
検査中に腸内の組織を採取された場合は、約2週間後に、顕微鏡検査結果の説明を受けます。
以上が大腸内視鏡検査の概要です。
検査中はベッドでじっと横になっているだけですし、痛みもありません。なので、検査自体よりも、その前の下剤(洗浄剤)の1.8Lの服用と、複数回の排便の方を大変に感じるかもしれません。
ですが、胃のバリウム検査でも下剤を飲んで排便するので、検査前か検査後かの違いと思えば気が楽になりますよ。
また、検査の前には丁寧な説明があり、わかりやすい案内書をもらえるので、それに従って検査を受ければ大丈夫です。
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内視鏡検査にも種類があります
大腸の精密検査は著しく進歩し、現在では内視鏡検査が主流です。その検査も日々進歩しています。
私が受けた検査の方法は「軸保持短縮法」でした。最新の設備と医師の高い技術が求められる検査です。
同じ内視鏡検査であっても、医療技術の進歩に伴い、新しい方法が導入されています。
病院を選ぶときには、内視鏡検査の種類も確認しましょう。
それどころじゃない、早く検査を!という心境でしょうが、検査方法を十分に確認して病院を選べば、体にやさしい、より精度の高い検査を受けることができますよ。
(私の場合、近くの病院がたまたま最新の検査をしていただけですが)
カプセル内視鏡検査は飲むだけ!?
下剤を飲む必要はありますが、小型カメラの入ったカプセルを飲みこむだけの検査があります。
カプセル内視鏡検査といいます。
カプセルからの観察画像の情報を、おなかに装着した受診装置で受け取り、テレビモニターに映すことができます。
昔、「ミクロの決死圏」というSF映画がありましたが、その一場面を思い起こされた方もいるかもしれませんね。
この検査は昨年(2014年)保険適用となりました。3割負担で3万5千円程度、自費で12万円ぐらいです。
保険の適用には制限があるようですので病院でご確認ください。
また、この検査は撮影だけですので、ポリープ等が見つかった場合は、
内視鏡検査等の他の検査や治療を行う必要があります。
それにしても医療技術の進歩はすごいですね。
私が受けた内視鏡検査(軸保持短縮法)は、最新の設備と高度な技術を持った医師が必要ですが、カプセル内視鏡検査では、そこまでの設備や技術は必要ないようです。地方の病院でも導入しやすいとのことです。
今後の普及・改良による検査費用の引き下げと、保険の適用の拡大が期待されます。
定期的な検査を
この記事によって、検査前の不安を少しでも和らげることができれば幸いです。
大腸がんは、ある程度進行してしまうまで、ほとんど自覚症状がない、といわれています。
医療技術が進歩しても、検査を受けなければ早期発見はできません。
定期的に大腸検査を受けましょう!
今回の大腸内視鏡検査の前に受けた一次検査(便潜血検査)の記事はこちらです↓
→大腸検査はどんな検査?定期検診で大腸がんを早期発見
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