ロードバイクには
フロントサスペンションがありません。
その上、
タイヤが細くてカチカチに硬いので、
路面が悪いと
ハンドルから伝わる振動が不快です。
不快なくらいならいいですが、
ロードバイクに乗り始めの頃や、
ロングライドでは、手が痛くなります。
ポジションとか乗り方とか言われても
よく分からないし、
体幹を鍛えろ!とか言われても
すぐに何とかなるものではないです。
そこで、少しでも
振動を吸収してくれるパーツや自転車用品があればうれしいですよね。
なので、この記事では、
手の負担や痛みをかるくできるように
ハンドルの振動をやわらげるパーツや自転車用品を紹介します。
特にロードバイクを買ったばかりの方、
そして、ロングライドを楽しみたい方のお役に立てれば幸いです。
スポンサーリンク
ハンドルの振動対策と3つのパーツ
まず、簡単にできる振動対策として、
以下の3つを試してみてください。
簡単にできるハンドルの振動対策
- グローブを厚手のパッド付きものにする
- バーテープを厚手のものにする
- タイヤを太めのものにして空気圧を低めにする
上記の3つを試したあとで、
もっと振動を軽減したいなら、
次の3つのパーツを検討してみてください。
振動を軽減する3つのパーツ
- IsoZone handlebar(アイソゾーンハンドルバー)
(トレックのドマーネ用のハンドル) - BzzzKill(バズキル)
(振動吸収機能をもつエンドキャップ) - ShockStop(ショックストップ)又はKINEKT(キネクト)
(上下に可動するステム)
以下に順に説明します。
スポンサーリンク
一般的なハンドルの3つの振動対策
1つ目の対策:厚手のパッド付きのグローブ
まずは、厚手のパッド付きのグローブを試してみてください。
こんなのが良いです(楽天へのリンクです)↓
→パールイズミ 34 メガ グローブ 2021年モデル 春夏 自転車 サイクルウエア 極厚パッド搭載 指切りグローブ
アマゾンへのリンクです↓
写真からも分かるように、
これだけ厚いパッドであれば、
グローブだけでも、しっかり振動を軽減できます。
2つ目の対策:厚手のバーテープ
次に、2つ目の対策として、厚手のバーテープにかえてください。
こんなのが良いです(楽天へのリンクです)↓
アマゾンへのリンクです↓
→オージーケーカブト(OGK KABUTO) 自転車 バーテープ BT-09 極厚手 超クッションタイプ ブラック
振動吸収性の良いゲル入りのコルクタイプもあります(楽天へのリンクです)↓
→BIKE RIBBON(バイクリボン) Cork Gel C01gel Black CG01
アマゾンへのリンクです↓
→バイクリボン(BIKERIBBON) コルクゲル(CORK GEL) バーテープ
ハンドルに巻いた厚手のバーテープと、
これを握る手にはめた厚手のパッド付きグローブとで、しっかり振動が軽減されます。
3つ目の対策:タイヤを太めのものにして空気圧を低めにする
3つ目の対策として、
取り付け可能な範囲で
太めのタイヤに交換してください。
「23C(23mm)」のタイヤがついていたら、
「25C(25mm)」に交換するとよいです。
ロードバイクの種類によって、
装着できるタイヤの幅に上限があるので注意してくださいね。
通常のロードバイクなら「25C(25mm)」は装着できるはずです。
「28C(28mm)」のタイヤが装着できれば、なお良いです。
ディスクブレーキが装着されたロードバイクや
グラベルロードであれば、
「32C(32mm)」のモデルがあるくらいなので、
十分に太いタイヤを装着できます。
太めのタイヤに交換したら、
空気圧を適正空気圧の範囲で低めに設定してください。
適正空気圧はタイヤの側面に表示されています。
例えば、適正空気圧が
「90~125 PSI」(6.2-8.6 BAR)の場合、
「90 PSI」(6.2 BAR)」付近に設定します。
なお、後輪(リア)は、
前輪(フロント)より荷重がかかるので、
少し高めの圧力に設定すると良いです。
一般に、タイヤが太いほど
適正空気圧の下限が低くなり、
空気圧を低くできるので、乗り心地が良くなります。
ただし、
空気圧を低くしすぎると、
パンクしやすくなったり、
軽快な走りができなくなるので、
空気圧を下げすぎないでくださいね。
また、体重が80kgを超える方は、
適正空気圧の下限より高めの圧力に設定するのが良いです。
スポンサーリンク
ハンドルの振動を軽減する3つのパーツ
以上の3つの対策をした上で、
もっと振動を軽減したい方は、
以下の3つのパーツを試してみてください。
- IsoZone handlebar(アイソゾーンハンドルバー)
(トレックのドマーネ用のハンドル) - BzzzKill(バズキル)
(振動吸収機能をもつエンドキャップ) - ShockStop(ショックストップ)又はKINEKT(キネクト)
(上下に可動するステム)
1つ目と2つ目で微振動を吸収し、
3つ目で突き上げを軽減します。
以下に順に説明します。
1つ目のパーツ:ドマーネ用のハンドル/IsoZone handlebar
ハンドルの振動をパッドで軽減
トレックには、
荒れた路面を走るための
「ドマーネ」というモデルがあり、
振動吸収性がよいハンドルが装着されています。
このドマーネ用のハンドルが
トレック系列のボントレガーから単体で発売されています。
アルミ製とカーボン製があり、
アルミ製のハンドルは税込み8900円です(本記事の公開当時)。
以下のリンク先の写真は、
パッドをつけた状態(バーテープを巻く前)を示しています↓
→ドマーネ用アルミハンドル(IsoZone VR-CF)
(トレックのホームページへのリンクです)
ハンドルの横水平部分に
樹脂製のパッドを取り付け、
その上からバーテープを巻きます。
パッドが振動をやわらげてくれます。
ちなみに、
アルミ製のハンドルは、ドマーネの
下位グレードに装着され、
カーボンの製ハンドルは
上位グレードに装着されています。
ハンドルの平らな形状部分が手のひらにやさしい
このドマーネ用のハンドルの良い点は
パッドを装着するために
ハンドルの水平部分の上面が
平たくなっている点です。
(浅いくぼみがあります)
以下のリンク先の写真は
パッドを取り付ける前の状態を示しています。
平たくなっているのが分かります↓
→ドマーネ用のハンドル(IsoZone VR-SF)
(トレックのホームページへのリンクです)
この平らな形状の本来の役割は、
バーテープを巻いた後、
パッドの厚みで握り部分が
太くなりすぎないようにするためのものです。
ですが、
この平らな形状のおかげで、
手のひらへの圧迫が分散されます。
握るというより、
手のひらを置くような感じで
リラックスしてハンドル操作ができますよ。
クロスバイクやマウンテンバイク(MTB)の
バーハンドルに装着される「エルゴグリップ」の効果に近いです。
「エルゴグリップ」は、
手のひらにかかる部分が平らになっていて、
手の疲れやしびれを軽減する効果があります。
ドマーネ用のハンドルでなくても
同様な平らな形状部分があるハンドルであれば
同じ効果が得られるので、他社製品でも良いです。
軽くて振動吸収性の良いカーボン製ハンドルじゃなくても
カーボン製のハンドルは
軽いだけでなく、
素材自体が振動を伝えにくいので、
振動吸収性がとても高いです。
カーボン素材の高い振動吸収性と
柔らかいパッド、
そして平らな形状部分によって、
手の痛みを防いでくれます。
カーボン製ハンドルが良いのは
まちがいないのですが3~4万円もします。
アルミ製ハンドルなら、
税込み8900円なので購入しやすいです。
カーボン製でなくても、
「柔らかいパッド」と「平らな形状」の効果は得られます。
なお、
アルミ製のドマーネ用ハンドルには、
ドロップ部分につけるパッドが付属していません。
ドロップ部分にもパッドをつけたいなら、
このゲルパッドを使うとよいです(アマゾンのリンクです)↓
→GP(ギザプロダクツ) VLZ-042 ゲル パッド YHB04500
楽天へのリンクです↓
→GP(ギザプロダクツ) VLZ-042 ゲル パッド YHB04500
2つ目のパーツ:バズキル(BzzzKill)/ハンドルの微振動を軽減
ハンドルのエンド部分に、
「バズキル(BzzzKill)」を
エンドキャップのかわりに装着すると、
ハンドルの微振動を軽減してくれます。
特にアルミ製のハンドルに効果的です。
(カーボン製ハンドルにも装着してもよいです)
ボントレガー製で
価格は税込み3240円です(本記事の公開当時)。
アーチェリーやボーガン等に
使用されている衝撃吸収パーツで、
マシューズ「ハーモニックダンパー」
と呼ばれ、高周波振動を打ち消します。
その効果はこの動画をみれば分かりますよ↓(1分弱の動画です)
なお、取り付け時に、
バーテープの巻き始め部分を
エンド内に入れた状態でバズキルを挿入しないでください。
バズキルとエンドの内面との間に
バーテープが挟まると
効きめがなくなるので注意です。
バズキルがハンドルのエンド内面に
直接接触していることがポイントです。
キャップに小さな穴がありますが、
この穴がつぶれないようにしてくださいね。
3つ目のパーツ:振動吸収ステムShockStop(ショックストップ)又はKINEKT(キネクト)
Redshift Sportsから
振動吸収ステムShockStopが発売されています。
→ShockstopサスペンションStem + / – 6度
楽天へのリンクです↓
値段は20,319円(税込み)と高いですが、
次の動画を見ると、
しっかり突き上げを軽減してくれることが分かります。
このShockStopには、
エラストマー(ゴム)が5種類あり、
これらを取り替えることで
ステムの動きやすさ(振動吸収量)を調整できます。
ShockStopの重量は
238g(長さ90mm)からで、
通常のステムより100gほど重いです。
もっと重いですが、快適性を重視したKINEKT(キネクト)という製品もあります。
コイルスプリング式で15~20mmの間で可動量を調整できます。
楽天へのリンクです↓
→Kinekt キネクト サスペンションステム 7° 自転車 ロードバイク パーツ
キネクト・ジャパンのリンクも貼っておきます(短い動画があります)↓
→キネクト・ジャパンのホームページ
スペシャライズドのルーベEXPERTの振動吸収システムとの比較/動画
40万円以上もする
スペシャライズドのルーベEXPERTには、
フロントに
振動吸収システムFUTURE SHOCK
(フューチャー ショック)がついています。
このFUTURE SHOCKの動画を次に示します。
この動画(FUTURE SHOCK)と
さきほどの
振動吸収型ステムShockStopの動画を見比べてみると、
スプリングとエラストマー(ゴム)の
違いはありますが、
2万円ほどの
振動吸収型ステムShockStop でも
40万円以上する
高級モデルの振動吸収システムに劣らない効果があることが分かります。
トレックのドマーネの振動吸収機構Iso Speedとの比較/動画
比較として、ドマーネのフロントのIso Speedの動画も載せておきます。
ドマーネのIso Speedの動きは、
振動吸収型ステムShockStop や
ルーベのFUTURE SHOCKよりも小さめです。
スポンサーリンク
おわりに
まずは、ハンドルの振動対策として、
厚手のパッド付きのグローブと、
厚手のバーテープ、
太めのタイヤで空気圧を下げてみてください。
予算が許せば、3つのパーツも検討してみてくださいね。
突き上げのような大きな振動は
振動吸収ステムShockStopで吸収でき、
路面の細かな荒れによる微振動は
ドマーネ用ハンドルと
バズキルでカットできます。
ロードバイクに乗り始めの頃や
初めてのロングライドでは
体(からだ)のあちこちが痛くなります。
ですが、
いろいろパーツを試しながら乗り続けてみてください。
お金はかかりますが、
ロードバイクはパーツ交換も楽しみの1つです。
乗り続けていれば、そのうちに
乗り方のコツがつかめ、
体幹もついてきて
徐々に走行距離も伸びてきます。
50kmは楽々走れるようになり、
そのうち、100km以上のロングライドができるようになりますよ。
まずは、グローブとバーテープ、タイヤの空気圧を試してみてくださいね。
「厚手のパッド付きのグローブ」はこんなのが良いです(アマゾンへのリンクです)↓
楽天へのリンクです↓
→パールイズミ 34 メガ グローブ 2021年モデル 春夏 自転車 サイクルウエア 極厚パッド搭載 指切りグローブ
「厚手のバーテープ」はいろありますが、これがコストパフォーマンスが良いです(アマゾンへのリンクです)↓
→オージーケーカブト(OGK KABUTO) 自転車 バーテープ BT-09 極厚手 超クッションタイプ ブラック
楽天へのリンクです↓
振動吸収性の良いゲル入りのコルクタイプもあります。個人的にコルクタイプは感触が好きです(アマゾンへのリンクです)↓
→バイクリボン(BIKERIBBON) コルクゲル(CORK GEL) バーテープ
楽天へのリンクです↓
→BIKE RIBBON(バイクリボン) Cork Gel C01gel Black CG01
厚手やゲル入りのバーテープでも不足なら、バーテープの下に「ゲルパッド」をつけるとよいです(アマゾンのリンクです)↓
→GP(ギザプロダクツ) VLZ-042 ゲル パッド YHB04500
楽天へのリンクです↓
→GP(ギザプロダクツ) VLZ-042 ゲル パッド YHB04500
スポンサーリンク