自転車で車道を走っていると、
左折レーンのある交差点を通ることがあります。
自動車やオートバイにとっては、
なんでもないことですが、
自転車では交差点を「直進したいとき」に困ります。
自転車は「車道では左側通行」なので、
左折レーンに入るしかありません。
「まいっか」と、
これまでなら直進するのですが、
道路交通法の改正(施行日:2015年6月1日)により、
自転車の取り締まりが厳しくなりました。
おまわりさんには捕まりたくありません。
直進をあきらめて左折するしかないのでしょうか?
「自転車で左折レーンに入って直進すると違反になるのかどうか?」
気になったので調べてみました。
併せて、自転車の交差点でのルールについても確認して頂ければ幸いです↓
→自転車は車道!?交差点でのルールと注意点!
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左折レーンの直進は危険!
自転車は左折レーンを直進してはいけないというルールはありません。
(公益社団法人自転車道路交通法研究会のサイトに説明がありましたが、2023年1月現在はサイトが見当たりません)
(警視庁ホームページの下記リンク先にも関連記載がありましたが、現在はリンク切れしています。http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kotu/bicycle/rule.html)
調べてみると、
道路交通法の第20条(車両通行帯)と第35条(指定通行区分)が根拠条文になります。
第35条(指定通行区分)では、軽車両が除外されているので、
自転車は左折レーンからしか直進できないことになります。
この条文解釈は難しいです。
2つの条文の組み合わせ、且つ例外規定を読み取らないといけません。
(こんなルールを知っているドライバーは少ないはずです)
(参照:e-Gov法令検索_道路交通法_第20条(車両通行帯))
(参照:e-Gov法令検索_道路交通法_第35条(指定通行区分))
「な~んだ、直進してもいいんだ」と安心した方、ちょっと待ってください!
もし、側方や後方に自動車がいたら危険です。
左折レーンに入った自動車のドライバーは、
「自転車も左折レーンにいるので当然左折する」と判断します。
また、ドライバーが上記の自転車のルール「自転車は左折レーンからしか直進できないこと」を知っているとは限りません。
そのとき、自転車でそのまま直進すると、どうなるかは分かりますよね。
そうです。「巻き込み事故」です。
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左折レーンを直進するときの注意点
このような巻き込み事故を防ぐには、
とにかく交差点の手前で自動車と並走してはいけません!
自動車と並んだときは、
自動車を先に行かせましょう!
自動車の側方にいる自転車はミラーに写らず、
特に斜め後ろの自転車は、いわゆる「死角」に入り、ドライバーは自転車に気づきにくいからです。
一方、後方の自動車に対しては、
手で合図して「直進をアピール」します。
車間があれば、後方に注意しながら、
車道の中央側に少しよってもいいです(クラクションが鳴るかもしれませんが)
とにかく、
自動車が前方へ出て回り込まないように注意します。
ですが、すこしでも危険を感じたら、
ムリをしないで直進をあきらめましょう。
「直進したいんだけど」
という声が聞こえてきますが、
事故にあうことに比べれば、少しくらいの回り道は何でもありませんよ。
私は、通勤時に駅まで自転車に乗っていますが、帰り道に「左折レーン」があります。
仕事で疲れていて早く帰りたいのですが、
左折レーンを避けるために回り道をしています。
チョットした運動になると思って、あえて坂道のあるルートを選んで走ったりしています。
一方、ツーリングや輪行などで
知らない道を走るときは、「左折レーン」に突然遭遇することがあります。
そのときは、あわてないで注意して通過しましょう。
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動画による説明
左折レーンのある交差点を直進するには、以下の動画が参考になります。
チョット長いですが(7分半)、
ラストのケースが最もインパクトがあります。
車道を走り慣れていない方は最後まで見てくださいね↓
左折レーンは交差点以外にも
左折レーンは「T字路」にもあります。
特に、上の図のように、
左折した先に横断歩道がないT字路は危険です。
徐行しないで、かなりのスピードで左折する車が多いからです。
ちなみに、このT字路は、左折した先で自動車専用道(バイパス)と合流しています。横断歩道がないのは歩道橋があるためです。
私は、このようなT字路で直進をあきらめたことがあります。
後方の自動車に対して手信号で直進をアピールしましたが、大きなクラクションが鳴り、怖い思いをしました。
現状では注意して走るしかありませんが、
このようなT字路があることを知っているだけでも、その時にあわてなくてすみますよ。
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ルールだけでなく交通環境の整備を
「左折レーン」は自動車のために作られています。
「自転車は車道が原則」など、
ルールだけが変更されても、
自転車にとっては危険な箇所はそのままです。
同じように、交差点のルールの記事で書いた「自転車横断帯」は、おそらく
「歩道を走る自転車」を主に想定して作られたもので、
「車道を走る自転車」にとっては危険です。
今後、「車道を走る自転車」を配慮した交通環境の整備を期待します。
ですが、
現状の車道では、自分自身で身を守らなければいけません。
特に車道を走り慣れていない方、ツーリングや輪行などで知らない道を走る方は注意して下さいね。
交差点でのルールをまとめたので、車道に慣れていない方はぜひ確認しておいてください↓
→自転車は車道!?交差点でのルールと注意点!
自転車のライトのルールの記事も参考になれば幸いです↓
→自転車のテールライトは点滅でいい?
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