初めてのロードバイク選びはどれがよいか悩みますよね。
ネットでチョット調べてみるだけでも本当にたくさんの種類があります。
これも後で思えば、
ロードバイクの楽しさの一つと分かるのですが、
10万円以上の大きな買い物なので失敗はできません。
そこでこの記事では、
10万円台(2016-2017年モデル)で、
比較検討の基準となる1台を選んでみました。
2台目のロードバイクなら
1台目を基準にして検討できますが、
初心者はその1台目が無いので悩んでしまいます。
なので、
今回選んだロードバイクを基準に検討してみてください。
このロードバイクを基準にすれば、
きっと後悔することのない最初の1台を選ぶことができるはずです。
この記事が初めてのロードバイク選びのお役に立てれば幸いです。
この記事も参考にしてみてください↓
→はじめてのロードバイクの選び方!初心者が迷わないための3つのポイント
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最初の1台の基準は軽量アルミロードバイク
今回、初心者のロードバイク選びの基準にしてみた1台は、
トレックの軽量アルミロードバイク「エモンダALR 5」です。
「エモンダ」は軽量カーボンモデルとして知られていますが、
この「エモンダ」シリーズに、2015年、新たにアルミモデルが追加されました。
軽量アルミバイクといえばキャノンデールのCAADシリーズも有名ですが対抗馬になります。
最近はカーボンモデルも価格が下がってきましたが、良いものはまだまだ高いです。
20万円以下の入門用カーボンモデルもありますが、
カーボンのグレードが低く、コンポやパーツもそれなりなので、
軽量アルミモデルの方がロードバイク本来の軽快さや操作性を味わうことができます。
エモンダのアルミモデルALRの重量は、ネット上のサイトからひろってみると、
2016年モデルALR5で8.2kg(サイズ54cm:適応身長168~176cm、ペダル無し)で、
価格は19万9千円(8%税込み)です。
(2017年モデルはトレックのホームページをみると、
大きめのサイズ56cm(適応慎重174~182cm)で約8.4kg、
価格は税込みで18万9千円です。
サイズが大きいからなのか重くなっていますが価格は安くなってます)
10万円台の価格帯では通常9kg前後から10kg近くあるので、
大きめのサイズでも8.5kgを切るエモンダALR5は軽いです。
特にフレームセット(フレームとフロントフォーク)が軽く、約1.5kgです(2016年モデル、サイズ54cm:適応身長168~176cm)。
(2017年モデルのフレームセットはトレックのホームページをみると約1.8kgです(サイズ56cm:適応身長174~182cm))
フロントフォークは約350gと軽く、通常この価格帯ならコラム(軸)は金属製ですがカーボン製です。
これらの数値をみても初心者は「おお!」とは思わないでしょうが、
10万円台の完成車でこのフレームセットは相当軽く、
中級グレードのカーボンフレーム並みの軽さといえます。
また、フロントフォークについては、カーボン専門ブランドのエンヴィ(ENVE)のROAD FORK 2.0(税抜き定価49000円)が350gなので、トップグレード品と同等の軽さです。
このようにフレームセットが軽いので、
ホイールやパーツを交換すると、
すぐに7kg台になり、6kg台も可能です(お金はかかりますが)。
初めてのロードバイクがここまで軽量化できるものであれば、
ホイールやパーツの交換を楽しみながら最初の1台を長く乗ることができます。
(2022年3月追記)
2021年モデルからエモンダは全て「ディスクブレーキ」になりました。
そのため重量も増え、価格も上昇しています。
さらに2022モデルでは値上げも予定されています(残念です)。
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コンポーネントはシマノ105
トレックのエモンダALR5のコンポーネント(コンポ)はシマノ105(5800シリーズ)です。
ブレーキキャリパーやクランクセットが105でない完成車が多いですが、
全て105です。
リアのギア(カセットスプロケット)もチェーンも105です。
105は、コストパフォーマンスが高く、性能も競技レベルになります。
また、11速(リアのギアが11枚)なので、
上位の「アルテグラ」や「デュラエース」と互換性があります(2016-2017年モデルの発売当時)。
このように、
105はコストパフォーマンスがよく、
また上位グレードへ段階的にパーツを交換して軽量化、高性能化できるメリットがあります。
坂が楽に登れるギア比/ワイドレシオ
ギアの歯数は、
フロントが50/34(コンパクトクランク)で、
リアが11-28です。
フロントの小さい方のギアの歯数が34と小さく、
リアの一番大きいギアの歯数が28と大きいので、
初心者や女性でも坂を楽に登ることができます。
最近の完成車の10万円台のモデルなら、通常、このくらいのギア構成になっています。
ですが、
中には、フロントの歯数が大きく、
リアの歯数が小さくて坂を登りにくいモデル(平地用や競技者用)もあるので、
買う前に確認してください。
後で交換もできますが、結構お金がかかります。
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コンポとフレームセットが良いと経済的
初めてのロードバイクに20万円近くも出すのは抵抗があると思いますが、
このぐらいからスタートすると、ロードバイク本来の軽快さが楽しめるので、
ほぼ確実にロードバイクの世界に引き込まれます。
また、コンポがフル105なので、
しばらくはコンポの交換の必要はないですし、
フレームセットが軽いので、
次のロードバイクが欲しくなるまでの期間を長くできて経済的です。
安くて中途半端なモデルを買うと、
すぐに2台目が欲しくなったり、
パーツを交換することになるので、
買う時は安くても、結局は高くつくことになります。
ですが、どうしても予算が足りないときは、少し重くなりますが、
ティアグラ仕様のエモンダALR4があります。
税込み15万9千円(2017年モデルは14万9千円)です。
フレームは上位モデルのALR5と共通です。
ただ、ティアグラはリアが10速で、
基本的に上位の11速モデル(105、アルテグラ、デュラエース)と互換性がないので注意してください(ブレーキキャリパーは互換性があります)。
トレックジャパンによるエモンダALRの動画
エモンダALR5の外観については、以下の動画を見てください(ナレーションが英語ですが日本語字幕があるので大丈夫です)。
アルミロードバイクの乗り心地は?
アルミフレームは硬くて脚にくる(負担がかかる)とか、振動吸収性(振動減衰性)が悪いのでロングライドに向かないといった記載をネット上で見かけます。
ですが、最近のアルミロードバイクは、アルミ素材と加工技術の進歩により、また初心者が購入することも想定して、乗り心地にも配慮したバイクになっています。
また、一般に、10万円台の完成車では、サドルやバーテープに比較的柔らかいものが使用されています。
実際に試乗をしてみましたが振動は気になりませんでしたよ。
それでも、乗り心地が気になるときは、タイヤのサイズを少し太め(25C)にして、そのタイヤの推奨圧力の範囲内で空気圧を低めにするとよいです。フレームの素材による差は気にならなくなります。
(2017年モデルは、タイヤの幅が23Cから25Cへ太くなりました。)
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まとめ
10万円台のロードバイクを選ぶときは、まず、
車体の重さ(できればフレームセットの重さ)と、
コンポーネント(コンポ)のグレードをチェックしてください。
完成車の重さが8kg台、コンポは105を目安にすると良いです。
フレームセットが軽く、
コンポが105だと、
その先、軽量化をしやすいので、
パーツの交換を楽しみながら最初の1台を長く乗れます。
また、バイクが軽量になるほど、こぎ出しが軽くなり坂道も楽になるので、ロングライドはもちろん、坂道(峠やヒルクライム)も楽しくなりますよ。
この記事ではエモンダALR5を選んでみましたが、初めてのロードバイク選びの参考になれば幸いです。
(2022年3月追記)
前にも書いた通り、エモンダは
2021年モデルから全て「ディスクブレーキ」になり重量も値段も上がっています。
105搭載のエモンダALR5は20万円を超えてしまいました。
2022年モデルからは値上げも予定されています(残念です)。
初めてのロードバイクを選ぶときのポイントをまとめてみました↓
→はじめてのロードバイクの選び方!初心者が迷わないための3つのポイント
アルミフレームとカーボンフレームで迷ったらこちらの記事も読んでみてください↓
→【アルミとカーボン】ロードバイクの最初の一台はどっちがいい?トレックのエモンダ(2018年モデル)で考えてみた
競技やヒルクライムより、ツーリングやロングライドがしたいなら、アルミモデルのドマーネALRもチェックしておくとよいです↓
→ドマーネとエモンダはどっちがいい?2018年型トレックのアルミモデルを比較してみた
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