初めてのロードバイクを買って
乗り慣れた頃、いろいろ欲しいものがでてきます。
なかでも悩ましいのがホイールです。
この記事を読んでいるということは、
すでに欲しくなっている方かもしれませんね。
ですが、
ロードバイクのホイールは高価なので
そう簡単に買えるものではありません。
なので、
どのホイールにしようか?
でも、お金はどうする?
それより妻に何て説明しようか?・・・
と、あれこれ、ロードバイクが欲しくなった頃のように悩ましくも楽しい?毎日がはじまります。
私も最初のロードバイクを買ってすぐに欲しくなり、
1年以上悩みに悩んだ結果、
シマノデュラエースC24-CLを買いました。
(妻には値段をいえませんでしたが)
私が買ったホイール「WH-7900-C24-CL」はすでに旧型になってしまいましたが、
次のモデルの「WH-9000-C24-CL」と基本的なところは同じです。
(主な変更点は11速化のためのスポークパターンとフランジ形状の変更です)
さらに2017年モデルのWH-9100-C24-CLも発売されましたが、ほぼWH-9000-C24-CLと同じです。
(デザインと重量が少し違います)
なので、
初めてのホイール選びのお役に立てればと思い、
旧型ですがデュラエースホイールC24-CLのインプレを書いてみます。
といっても、週末に趣味で乗っている中年サイクリストの感想です。
(ちなみに私は、平地だけのルートより坂がある方が好きなタイプで、自然を満喫できる峠輪行が好きです)
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デュラエースホイールC24-CLの基本スペック
既に多くのブログや自転車雑誌でインプレがあるのでまとめてみると、
「見た目が地味だけど、コストパフォーマンスに優れた軽量ホイール」といったところでしょうか。
「完成度が高い」
「これ1本あればいい」
など、クリンチャーホイールの中ではとても評判のいいホイールです。
WH-9000-C24-CLの基本スペック以下の通りです(シマノのカタログより)。
- 適用タイヤ:クリンチャー
(通常のチューブを使用するタイプです)
(推奨タイヤ幅23~28mm) - リムの材質:アルミとカーボンの積層(ラミネート)
- リムの高さ:前21mm、後23mm
- 全体の重さ:1365g(前570g/後795g)
- スポークの本数:前16本、後20本
- フリーハブの材質:ボディがチタン(軸はアルミ)
2017年モデルの
デュラエース
税抜き約14万5千円(発売当時)へ値上げされ、
重量も1389g(前585g/後804g)と24g重くなりました。
(2017年版のホイールのカタログより)
デザインは、
ラインが無くなってロゴのみになり、
ますます地味になっています。
(個人的には好みですが)
アマゾンや楽天でも売っているのでリンクを貼っておきます↓
アマゾンのリンクです↓
→デュラエースWH-R9100-C24-CLクリンチャー(リア)
→デュラエースWH-R9100-C24-CLクリンチャー(フロント)
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デュラエースホイールC24-CLを購入した理由
週末ホビーサイクリストである私が、デュラエースホイールC24-CLを選んだ理由を以下にまとめてみました。
軽量でこぎが軽い
まず第1に、
前後で1400gをきる軽さと十分な剛性のおかげで、走行時に次の恩恵をうけることができます。
- 特にリムが軽量なのでこぎ出しが軽い。
- 軽さと十分な剛性により低速域(時速30km程度まで)の加速がスムーズ。
- もちろん坂を登るのが楽になる。
剛性が高くないというインプレを見かけますが、デュラエースは競技用機材なので、競技者やプロレベルのインプレです。
私のような週末ホビーユーザーにとっては、十分な剛性と軽さで加速感が気持ちいいホイールです。
安心で長持ち
第2に、信頼性と耐久性です。
初めて高級(軽量)ホイールが欲しくなったときは、見た目(デザイン)や軽さ、走行性能に目が行くので、信頼性や耐久性を忘れがちです。
値段が高いからといって信頼性や耐久性が高いとは限りません。
一般にレース用機材は、高性能化や軽量化をすすめるほど取り扱いに注意が必要になります。
また、
高額な軽量ホイールは簡単に買えないので長持ちするものでないと困ります。
中高年のホビーサイクリストであれば一生使うことになるかもしれません。
メンテナンス性がわるくて調整や修理に時間や費用がかかるものも困ります。
ですが、そこは国内大手のシマノの製品であり、しかも最上位グレードの「デュラエース」ですから、高級ホイール初心者にとっては安心です。
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シマノデュラエースホイールC24-CLに欠点はある?
このように私にとっては、デュラエースホイールC24-CLには欠点が見当たらないのですが、他のサイクリストにとっては今ひとつの点もあるようです。
見た目で判断しないで
ホビーサイクリストにとっては、デザインも大切ですよね。
ですが、デュラエースホイールC24-CLは、やはり誰がみても地味です。
旧型でもそうでしたが、新型になるともっと地味になりました。
(「DURA-ACE」のロゴが3つから2つに減り、「C24」の「C」の赤色は白色になりました)
せっかく10万円以上も出してホイールを交換しても、愛車のドレスアップとはいかないです。
なので、ホビーサイクリストにとっては「見た目が地味」をどう受け取るかが最初の判断の分かれ目になります。
ちなみに私は、この地味さがいいです。
どのような色のフレームにも合わせやすく(シマノのねらい?)、
また「高級ホイールをつけてます感」が無いからです。
(本当は自慢したいのですが、私には過ぎたホイールなので)
見た目が気にならないなら、何も考えずに買っても後悔しないはずです。
(なにせ「デュラエース」ですから)
リムハイトが低いけど
デュラエースホイールC24-CLは、リムの高さ(リムハイト)が低いです(前21mm, 後23mm)。
そのおかげもあって軽いのですが、リムハイトが高いホイール(特にディープリム)と比較すると空気抵抗の点で不利になります。
それに、ディープリムの方がカッコイイですよね。
ですが、リムハイトの効果は時速35~40km以上の高速で走らないと、空気抵抗の効果はあまりありません。
なので、高速で巡航できない私にはリムハイトは関係ないです。
(関係あるくらい速く走りたいのですが)
むしろ、リムハイトが低いと横風の影響を受けにくい(ハンドルをとられにくい)ので安全面のメリットがあります。
レース志向でお金があれば他のホイールを選ぶ?
このようにデュラエースC24-CLは、私にとって文句のつけようのないホイールです。
ですが、レース志向の方や資金がある方の中には、選択肢から外す方も多いようです。
高級ホイールは、他にもたくさんあります。
例えば、ライトウエイト(Lightweight)やエンヴィ(ENVE)などのメーカーから、もっと軽量なカーボンホイール(クリンチャーなのに1100g台)が発売されています(10万円の入門ロードバイクが5~6台買える値段ですが)。
オーダーメイド(いわゆる手組み)なら、カーボンリム、ハブ、スポークにさらに軽量のものを使うと、1000g台のクリンチャーホイールが可能なようです。
また空気抵抗は、リムハイトだけでなくスポーク本数も影響します。
なので、コリマ(CORIMA)やロルフプリマ(Rolf PRIMA)のスポーク本数の少ないホイールは、空気抵抗(スピン抵抗)の点で有利なイメージがあります(見た目も個性的です)。
フルクラム(FULCRUM)やカンパニョーロ(CAMPAGNOLO)、マビック(MAVIC)などの海外有名ブランドの軽量アルミホイールはカッコイイですよね。
これらのホイールは一般に高剛性のものが多いので、
これらと比較するとデュラエースC24-CLの剛性はそれほど高くないと評価されるようです。
また、デュラエースのハブは精度が高くて良く回るといっても、上には上があって、GOKISOという超高精度のハブが存在します(価格も超高額ですが)。
一方、コストパフォーマンスを重視するなら、
同じシマノにアルテグラホイールWH-6800やWH-RS81-C24-CLがあります。
(2022年1月現在、シマノのHPには掲載されておらず、アマゾンでも売り切れです)
このように、乗り手の志向や経済力、重視するポイントが変わると、デュラエースC24-CLの評価は、
「見た目が地味な上に、性能も地味(突出した性能が無い)」
という評価に変わってしまいます。
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デュラエースホイールC24-CLを私が気に入っている点
そんな地味なホイールですが、
週末ホビーサイクリストの私がもっとも気に入っている点は、やはりその軽さと乗り心地です。
それと、ラチェット音が静かなのもお気に入りの1つです。
川の流れる音や鳥の鳴き声を心地よく楽しめますよ。
(旅先の景色のよい自然の中でジャージャーとかジージーとかラチェット音が大きいと興ざめします)
乗り心地については、
アルミ製スポークとは対照的なステンレス製スポークのしなやかさと、
薄いアルミ製のリムにラミネート(積層)された補強カーボンによって、
路面からの振動が適度に抑えられていると感じます。
スポークは、細めで、扁平加工され、適度な本数に間引かれ、ホイールの回転による空気抵抗(スピン抵抗)の低減が図られています。
また、ホイールの軽さ(特にリムの軽さ)によって、
急な坂はもちろん、アップダウンの走行時において脚への負荷が軽減されます。
この乗り心地の良さと軽量さ、こぎの軽さのおかげで、アップダウンや峠を含むロングライド(100~160km)において疲れにくくなります(いわゆる脚を残すことができます)。
というわけで、デュラエースC24-CLは、
メンテナンスも受けやすく、
トラブルなく長く使うことができ、
そして、軽量で乗り心地もよいので、
「ホビーサイクリストにとって最良のロングライド用機材」
ということになります。
自分が使っているので褒めすぎかもしれませんが、それを差し引いても「デュラエース」ですので。
なお、ここでホイール初心者の方に注意ですが、
乗り心地については高級レーシングホイールの中での評価です。
入門用完成車に最初からついているホイールと比べると、剛性が高いため硬く感じ、少し荒れた路面では振動も大きくなります。
(アルミフレームのトレック完成車を使って同じタイヤ、同じ空気圧で乗り比べた評価です)
入門用ホイールをデュラエースC24-CLに交換すると、乗り心地が良くなるわけではないですよ(初心者の頃、私は勘違いをしていたので念のため)。
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おわりに
近頃は、街中で電動アシスト自転車を見かけることが多くなりましたね。
ロードバイクタイプの電動アシスト車(例えばYAMAHA YPJ-R)も発売されています。
軽量ホイールに交換すると、電動アシスト並みとはいえませんが、まさにアシスト効果が得られます。
価格を含めて初心者おことわりの高級ホイールが多い中(レース用機材なので当たり前ですが)、
デュラエースホイールC24-CLは、
競技者のためだけのものではなく、
ロングライド初心者にとって最適なアシストホイールではないかと思います。
もちろん私にとっても、今も(これからも)かかせないアシスト機材です。
この記事がホイール選びの参考になれば幸いです。
(2022年1月追記)
2021年頃からニューモデルはディスクブレーキモデルが主流になり、
デュラエースホイールの新型(R9200シリーズ:フルカーボンのディスクブレーキ用モデル)も2021年に発売されました。
価格は20万円を超えていますが、
他社のディスクブレーキ用フルカーボンホイールに比べれば安く、しかも軽量で、
コストパフォーマンスに優れたホイールとなっています。
ですが、
12速専用になってしまいました。
なので、
12速のコンポでないと使えません。
ヒルクライムや峠輪行をするなら、まだまだリムブレーキモデルで十分ですが、
ディスクブレーキモデルの完成車を買う場合は、
新型デュラエースホイールは12速専用なのでコンポに注意してくださいね。
(2022年1月現在、シマノの新型12速コンポは機械式がなくDi2のみで価格が高すぎです。12速の機械式を発売して欲しいです)
リムブレーキ用のデュラエースホイールC24-CLはアマゾンや楽天でも売っているので価格を確認してみてください↓
アマゾンのリンクです↓
→デュラエースWH-R9100-C24-CLクリンチャー(リア)
→デュラエースWH-R9100-C24-CLクリンチャー(フロント)
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ちなみに私は、
10速専用のデュラエースホイール(WH-7900-C24-CL)を11速化して使っています。中古品を検討している方は、こちらの記事もどうぞ↓
→シマノデュラエースホイールWH7900の11速化を加工スプロケットで解決!
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