シマノのコンポの11速化は、
デュラエースに始まり、
続いてアルテグラ、そして105で完了し、
現在は、入門用完成車にまで
11速コンポ(105)が装着されるようになりました。
その一方で、
旧型のシマノデュラエースWH-7900の
ユーザーはどうされているでしょうか?
デュラエースWH-7900は
10速専用のホイールなので、
そのままではシマノ11速コンポに使えません。
ですが、いくつか11速化の方法があります。
私の場合、
市販の11速加工スプロケットで
解決できたので、参考になればと思い、レビューします。
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3つの方法から選択
私は、10速コンポを11速コンポに交換した今も、シマノデュラエースWH7900-C24-CLを使っています。
11速加工スプロケット(アルテグラ6800スプロケットの加工品)を装着し、シマノの11速コンポ(アルテグラ6800/クランクのみ5800)と組み合わせています。
シマノデュラエースWH-7900-C24-CLは、
私には過ぎたホイールですが、
当時、お小遣いを節約してやっとの思いで購入しました。
(いまだに妻には値段を言ってません。お小遣いを減らされたら大変です)
ホイールの次は、コンポを一つ一つグレードアップしていこうと、密かな楽しみにしていたのですが、
なんと、WH-7900-C24-CLは11速コンポに使えないことが分かりました。
ということは、11速コンポにすると、
10万円もしたホイールが無駄になってしまいます。
そればかりか、
11速コンポに対応する
新型のデュラエースホイールを買いなおさなければいけません!
その事実を知ったときはショックでした。そして、シマノを恨みました。
が、仕方がありません。
何とかならないかと、
ネットで検索したり、
ショップを回って調べたところ、
私が対応できそうな方法が3つ見つかりました。
- 11速加工スプロケットを購入する。
- サードパーティの10速/11速共用スプロケットを購入する。
- 純正11速スプロケットを購入し、ギアを1枚抜いて使用する。
私は、方法(1)の11速加工スプロケットの購入を選びました。
以下に選んだ理由(メリット)と購入時の注意点を説明します。
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選んだ理由/メリット
11速加工スプロケットは、パックスサイクル(paxcycle)さんで販売されています。
「パックスオンラインショップ」で通信販売されているので簡単に購入することができます。
11速加工スプロケットの価格(税別)は次のとおりです。
アルテグラ(6800)ベース:12600円(11-32Tは13220円)
デュラエース(9000)の11速加工スプロケットはありません。構造上、加工ができないようです。
純正品の定価(税別)は、
105が4898円、
アルテグラが7630円(11-32Tは8221円)
なので、価格差が加工料ですね。
加工品は純正品より5000円ほど割高ですが、10万円以上する新型デュラエースホイールに買い換えることを思えば安いです。
最初は、方法(2)の10速/11速共用のスプロケットで対応しようと思い、edco(エドコ)のスプロケを購入しに取り扱いショップに行きました。
が、変速性能が落ちますよ、と言われたので、それは困ると言うと、パックスサイクル(paxcycle)さんを紹介してくれました。
ちなみに、
edco(エドコ)のスプロケは、
税別23000円と高価ですが(といってもデュラエースの税別約24000円より安く)、クロモリ製なのでアルミ製スプロケよりは耐久性があり、アルテグラより軽量です。
(エドコ:約180g(12-27T);アルテグラは約210g(11-23T)-290g(11-32T))
脚力はないけど坂や峠が好きな私に最適な「11-32T」の歯数構成もあり、edco(エドコ)のスプロケで決まり!と思っていたのですが、変速性能はシマノの純正品には及ばないようです。
その後、TOKEN(トーケン)からも、10速/11速共用の軽量クロモリ製スプロケが発売されました(税別32000円、重量170g(11-25T)-185g(11-28T))。変速性能は分かりませんが、私が愛用している11-32Tが無いのが残念です。
注意点/デメリット
11速加工スプロケットの購入の際は、
パックスオンラインショップのサイトに以下の注意書きがあるので、注意事項を了解した上で注文してください。
一旦、自分のロードバイクに問題無く装着できてしまえば、もとが純正品なので、性能的なデメリットはありません。値段として、約5000円ほど純正品より高いことくらいです。
シマノスプロケットを加工してありますのでメーカー純正も含めて補償はありません。ご使用に当たっては自己責任においてご使用ください。
また全てのホイールに100%取り付けが可能と言う訳ではありません。
(RDとスプロケがスポークに近づく為にスポークとチェーンやRDの干渉がある可能性がございます。)
7800、7801ボディまたそれと互換するハブに関しては互換性がない事が確認できております。
※取りつけの可否、互換性に関するご質問には、残念ながら「分かりません」という回答しか差し上げられません。 こちらの記事もご参考に、ご自身の判断で宜しくお願い致します。https://www.facebook.com/chankikucycle/posts/848644585182695
引用元:パックスオンラインショップ
上記の通り、
シマノデュラエースWH-7800、WH-7801に関しては互換性がないことが確認されているので注意してください。
下の写真は、私のシマノデュラエースWH-7900-C24-CLに「11速加工スプロケット」(アルテグラ6800スプロケットの加工品、11-32T)を取り付けた状態を示しています。
矢印の部分が削られているので、内側の最も大きいギア(ローギア)がホイールに近づいています。
下の写真(ローギアにチェーンがあるとき)の状態で、
ローギアがホイールに近づくと、
リアディレーラーとスポークとの間隔(マージン)が小さくなります(下の写真の矢印部分)。
この間隔(マージン)が十分にあれば、問題ありません。
コンポとホイールの両方がシマノ製であれば、もともとのマージンが大きいため、スプロケットを加工しても装着できるようです。
ですが、
この間隔(マージン)が小さすぎると、リアディレーラーがスポークに接触するので、その場合は使用できません。
私の場合、フレームを買ったショップで事情を説明したところ、コンポもホイールもシマノなら十分な間隔(マージン)があるから大丈夫と言われたので、11速加工スプロケットを購入することにしました。
(取り付けは11速コンポの購入、取り付けと一緒にショップにお願いしました)
私の場合、シマノデュラエース「WH-7900-C24-CL」に11加工スプロケットを装着できたので、同じWH7900シリーズの「WH-7900-C35-CL/TU」や、「WH-7900-C50-CL/TU」にも装着できそうです(どれも持っていませんが)。
ギアの枚数が10枚でよければ
10速のままでもいいけど、コンポは新型(5800、6800又は9000)がいいという方は、方法(3)でもよいです。
「純正11速スプロケットを購入し、ギアを1枚抜いて使用する」
(11速のうち10速だけ使用する)
上記のマージンが小さくて11速加工スプロケットが装着できない場合や、加工できないデュラエースのスプロケットを使いたい場合も、この方法(3)で対応できます。
私の行きつけのショップでは、「11速加工スプロケット」の取り付けを相談するまでは、この方法(3)を提案していました。
ギアの歯数構成に制約があるようですが、技術的にはそれほど難しくはないようです。ネット上でも探せば紹介記事を見つけることができます。
おわりに
私のような週末ホビーサイクリストにとって、10万円以上もするデュラエースホイールはそう簡単に買い換えることはできません。
ですが、
「11速加工スプロケット」で解決できて助かりました。
行きつけのショップのスタッフさん、加工スプロケットを教えてくれたショップのスタッフさん、そしてパックスサイクルさんに感謝です。
11速加工スプロケットは加工品なので補償がなく、自己責任を負うことになります。
ですが、特に次のような方の参考になれば幸いです。
- シマノデュラエースWH-7900を持っていて11速化を見送っていたけど、そろそろシマノ11速コンポにしようかと思っている方
- 11速化したため使えなくなったシマノデュラエースWH-7900をまだ持っている方
- 軽量クリンチャーホイールの購入を検討していて、新型のシマノデュラエースホイールが欲しいけど高くて手が出ない方
(中古の10速用シマノデュラエース「WH-7900-C24-CL」を見つけて「11速加工スプロケット」が装着できれば、予算内で買えるかもしれませんよ)
2017年モデルがアマゾンでも売っているので値段を確認しておいてください↓
→デュラエースWH-R9100-C24-CLクリンチャー
予算が少ないけど新品がいい方は、同じシマノのこちらのホイールがコストパフォーマンスがいいですよ↓
→アルテグラホイールWH-6800
→WH-RS81-C24-CL
シマノデュラエースWH-7900-C24-CLについて週末ホビーサイクリストの感想を書いてみたので、こちらの記事もどうぞ↓
→シマノデュラエースホイールC24のインプレ!初めてのホイール選び
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