この記事では、
トレックとジャイアントの
5万円台~6万円台のクロスバイクを比較します。

2018年モデルの
トレック「FX2」
ジャイアントエスケープ「RX3」の比較です。

トレックやジャイアントに限らず、
クロスバイクの種類はとても多いので
どれがよいか迷うと思います。

自転車としては高額の買い物なので簡単には決められないですよね。

なので、まずは
大手自転車メーカーの上記の2台を比較することから始めるとよいです。

この2台のどちらにするのかはもちろん
クロスバイク選びのポイントが見えてくるはずです。

この記事がクロスバイク選びのお役に立てれば幸いです。

 

上記のモデルを含め
これまでに比較したモデルを
4つの価格帯にまとめてみました。

本記事とあわせて
参考にして頂ければと思います↓

4~5万円以下(最も安いグレード)
2018年型トレックFX1とジャイアントエスケープR3を比較!

5~6万円台(エントリーグレード)】(今回の記事です)
→2018年型トレックFX2とジャイアントエスケープRX3の比較!

7万円台(ミドルグレード)
2018年型トレックFX3とジャイアントエスケープRX2の比較!

10万円台(上位グレード)
2018年型トレックFXS4とジャイアントエスケープRX1の比較!

 

 

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フレームとフロントフォーク(フレームセット)の比較

トレックFX2と
ジャイアントエスケープRX3の
価格差は8千円です。

ジャイアントエスケープRX3の方が高いですが、
価格差以上の違いがあるのかどうか、
まずは、最も重要なフレームとフロントフォークを比較します。

フレームもフロントフォークもアルミ製

どちらのモデルも、
フレーム本体はアルミ製
フロントフォークもアルミ製です。

厳密には、
アルミにも種類がありますが、
どちらもエントリーモデルなので
素材に違いがあっても体感できるほどの差はないです。

フロントフォークの形状も同じストレート型です。

なので、
フレームセットの点からはどちらを選んでもよいということになります。

ただし、
選べるフレームの色と、
変速機等のパーツ(部品)が違うので、
これらの違いで判断することになります。

フレームのカラー

トレックFX2も
ジャイアントエスケープRX3も
エントリーモデルとはいっても6万円前後もします。

1万円のママチャリが6台も買える値段です。

なので、性能だけでなく、
見た目にもこだわりたいですよね。

パーツは後で交換できますが、
フレームはそうはいかないので
好きな色のクロスバイクを選ぶのがよいです。

トレックFX2も
ジャイアントエスケープRX3には
フレームカラーがいろいろあります。

【トレックFX2のフレームカラー】

  • 黒(つやけし、ロゴはグレー)
  • 白(ロゴは黒)
  • スカイブルー(ロゴは黒)
  • オレンジ(ロゴはグレー)
  • ガンメタリック(ロゴは赤)

【ジャイアントエスケープRX2のフレームカラー】

  • 黒(ロゴは赤)
  • 白(ロゴはグレー)
  • 青(ロゴは白)
  • 緑(ロゴは黒)

前に書いた通り、
フレームセットの材料が同じ
フロントフォークの形状も同じなので、
フレームの色で決めてもよいです。

黒や白なら
どちらのモデルにもありますが、

スカイブルー、オレンジ、ガンメタリックがよいなら
トレックFX2を選ぶことになり、

緑や青がよいなら
ジャイアントエスケープRX3を選ぶことになります。

車体の重さの比較

ママチャリと違って
クロスバイクはとても軽快に走ることができます。

その軽快な走りの理由は車体の軽さにあります。

なので、車体の重量を比較してみます。

 

カタログやホームページによれば、
トレックFX2が
サイズ20(適応身長174~187cm)で
約11.4 kg

エスケープRX3が、
サイズ465mm(Sサイズ)で
10.4kgです。

上記の数値の比較においては、
トレックFX2のフレームサイズが大きく、
タイヤも太いので、
その分を差し引く必要がありますが、
ジャイアントエスケープRX3が軽いです。

ジャイアントエスケープRX3は、
比較的軽いフレームや部品が使われ、
タイヤも細めなので軽く、
これらの違いが重量差にあらわれています。

クロスバイクは、
10kgを切ると非常に軽いので、
10kg台のジャイアントエスケープRX3は軽いクロスバイクといえます。

 

一方、
トレックFX2の重量については
大きめなフレームサイズと太めのタイヤの装着でも11kg程度なので、
クロスバイクとしては十分な軽さです。

18~20kgもあるママチャリと比べると、
どちらもとても軽いので
ママチャリから乗り換えると
その軽快な走りに驚きますよ。

 

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パーツ(部品)の比較

トレックFX2も
ジャイアントエスケープRX3も
入門用グレードのパーツが装着されています。

入門用グレードでも
その違いが気になると思うので詳細を見てみます。

変速機(ディレーラー)とギア比

トレックFX2と
ジャイアントエスケープRX3は、
どちらも
シマノ製のマウンテンバイク(MTB)用の変速機が装着されています。

リア(後)については、
トレックFX2が
8速(歯数11-32)
変速機(リアディレーラ-)はシマノ製「アセラ」(Acera)

ジャイアントエスケープRX3が
9速(歯数11-32)
変速機(リアディレーラ-)はシマノ製「アルタス」

 

フロント(前)については、
トレックFX2が
3段(歯数48/38/28)で
変速機(フロントディレーラー)は
シマノ製「ターニー」(Tourney)

ジャイアントエスケープRX3が
3段(歯数48/36/26)で
変速機(フロントディレーラー)は
シマノ製「アルタス」(Altus)です。

 

ターニー<アルタス<アセラ<アリビオ
の順でグレードが高いので、

リアの変速機は、
トレックFX2の方が上で、

フロントの変速機は、
ジャイアントエスケープRX3の方が上です。

 

最も軽いギア比は
トレックFX2が
前28/後32
ジャイアントエスケープRX3が
26/後32です。

なので、
ジャイアントエスケープRX3の方が坂道で軽くこげます。

といっても、その違いは小さく、
どちらも、ママチャリと比べると驚くほど軽くこげます。

 

シフターは、
親指と人差し指で操作する
レバー式(トリガー式)です。

トレックFX1が
シマノ製ST-EF500, 8 speed

ジャイアントエスケープRX3が
シマノ製アルタス, 9 speedです。

前と後を合わせた変速の段数は
トレックFX2が24段(3×8)、
ジャイアントエスケープRX3が27段(3×9)です。

 

まとめると、
トレックFX2には、
リア(後)の変速機にグレードの高い「アセラ」が装着されていますが、

ジャイアントエスケープRX3の方が
変速段数が多く、ワイドレシオで、
シフターと前後の変速機がアルタスで統一されています。

なので、
変速機系のパーツについては
トータルとして
ジャイアントエスケープRX3の方がよいといえます。

一方、トレックFX2はリアの変速を重視しています。

トレックFX2より
ジャイアントエスケープRX3が
8千円ほど高い理由の1つとして
このような変速機のグレードの違いがあります。

ブレーキはどちらも「Vブレーキ」だけど

前後のブレーキは、
どちらのモデルもVブレーキ(テクトロ社製)です。

(なお、トレックFX2にはディスクブレーキのモデルもあります)

 

このVブレーキはマウンテンバイク(MTB)用なので良く効くはずですが、
シマノ製のディオーレ(DEORE)に交換すると良いです。

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ちなみに、
トレックFX2のディスクブレーキは
機械式(ワイヤー式)です。

上位モデルのトレックFX3とFXS4のディスクブレーキは油圧式です。

いずれにしても
ディスクブレーキは、
よく効くので雨の日も安心です。

見た目もかっこいいです。

ただ、
Vブレーキに比べて整備が難しいです。

自分で整備ができるならいいですが、
ショップにお願いすると
工賃が高いのでその点は注意してくださいね。

その他のパーツ(部品)について

ハンドルバー、ステム、
ホイール等の他のパーツについては、
いずれもエントリーモデル向けなので
大きな違いはないです。

サドルも、
どちらもクロスバイク用の柔らかいものです。
(ママチャリよりは硬いです)

ただ、
シートポスト(シートピラー)
タイヤの太さには大きな違いがあります。

タイヤの太さについては
乗り心地に大きく影響するので
後でくわしく説明します。

ジャイアントのシートポストD-FUSE Composite

ジャイアントのエスケープRX3の
シートポストは、
「D-FUSE Composite」といい、
振動吸収のための工夫がされています。

このシートポストは、
文字通り、断面がD型の形状、
すなわち、
シートポストの後側が平たくなっているので、
前後にしなりやすくなっています。

このしなりによって、路面からの振動を軽減することができます。

素材はアルミ製です。
ちなみに上位モデルのRX2とRX1はカーボン製です。

ですが、
お尻が痛くなるなら、
こんなインナーパンツをはくといいですよ↓
(柔らかいパッドで痛みを軽減してくれます)

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パーツの交換について

ママチャリと違って、
クロスバイクの部品(パーツ)は種類が多いので、
1つ1つ他の部品に交換してオリジナルの自転車にすることができます。
(ただし、変速系の部品はセットで交換が必要な場合があります)

同じ部品(パーツ)でも
いろいろな製品があるので、
乗り慣れた頃に交換してみてもよいです。

例えば、
ハンドルのグリップは、
エルゴ形状でエンドバー付き
以下のタイプに交換すると
とても握りやすくなり、
遠出のサイクリングをしたときに手の負担を軽減できます↓

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エンドバーの長さが
GP2は短め、GP3が長めです。
それぞれ握りが細いSサイズと太めのLサイズがあります。

なお、シフターの種類に応じて
グリップの長さに2タイプ(ショートとロング)があります。

その他にも、
コルクを使ったタイプや
少し堅めのGSシリーズがあります。

いろいろあるので購入時に注意してくださいね。

 

ブレーキは、前に書いたように、
シマノのディオーレ(DEORE)に交換すると
ブレーキの効き具合とメンテナンス性が格段にアップします↓

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タイヤの太さの比較

トレックFX2と
ジャイアントのエスケープRX3は、
タイヤの幅が大きく違います。

トレックFX2は
太めの35C(35mm)で、

ジャイアントエスケープRX3は
細めの28C(28mm)です。

タイヤは消耗品なので、
すり減って交換するときに
違う幅のタイヤにしてみるとよいです。

細いタイヤは走りが軽快ですが、
空気圧を高くする必要があるので、
路面が悪いと振動が大きくなります。

リム打ちパンクをしないように
空気圧の管理もしっかりする必要があります。

一方、
太めのタイヤは、空気量が多く、
空気圧を低めに設定できるので
路面からの振動を吸収しやすく
乗り心地が良くなります。

また、リム打ちパンクをしにくく
空気圧の管理も少しゆるくてよいです。

ですが、
タイヤが太いと重いです。

 

私は、
25C、28C、32C、35Cを
試してみましたが、
バランスのよい32Cに落ち着きました。

ちなみにチューブのバルブは
トレックFX2が
米式(オートバイや自動車と同じ)で、
ジャイアントエスケープRX3が
仏式(ロードバイクと同じ)です。

フレームの規格が違う/ホイールの互換性に注意!

トレックFX2のフレームの
エンド幅(後輪の取り付け部の幅)は
マウンテンバイク(MTB)規格の135mmです。

なので、
ロードバイク用のリアホイールが装着できません。

クロスバイクを購入後に、
ロードバイク用のホイールに交換することを考えている方は、
フレームのエンド幅に注意してくださいね。

一方、
ジャイアントエスケープRX3は、
ロードバイクと同じ130mmです。

なので、
ロードバイク用のホイールをつけることができます。

どちらを選んだらよいか

トレックFX2と
ジャイアントのエスケープRX3を
スペック上で比較すると、

エスケープRX3の方が

  • トレックFX2より軽量
  • リアの変速が1速多い
  • 前後の変速機とシフターがアルタスで統一
  • ロードバイクのホイールが装着できる

といったメリットがあります。

 

一方、トレックFX2の魅力は、
なんといっても
エスケープRX3より8千円安いことです。

クロスバイクには、
ライトも、鍵も、
スタンドも、泥よけも、
ベルもついていません。別売りです。

なので、
価格差の8千円で
これらのアイテムを買えるのは助かりますよね。

それにトレックFX2は、
ジャイアントエスケープRX3と
フレーム本体が同じアルミ製で、
フロントフォークも同じアルミ製のストレートタイプです。

また、
トレックFX2は、
ジャイアントエスケープRX3より
変速の段数が少ないといっても
ママチャリに比べれば十分な段数があります。

タイヤは
すり減ったときに交換すればよいし、
その他のパーツについても
乗り慣れた頃に交換できます。

また、街乗りがメインなら
高価なロードバイク用のホイールは必要ないです。

 

という分けで結論としては、

  • フレームカラーに好みの色があれば、
    8千円安いトレックFX2がよいです。
  • エントリークラスなので価格を重視した選択です。

  • トレックFX2には無い緑や青が好みなら、
    ジャイアントエスケープRX3がよいです。
  • 8000円高くても、
    トレックFX2より軽くて
    変速機もトータルとして良いですし、
    やっぱり、好きなフレームカラーがいいですよね。

     

     

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    おわりに

    これまで、スペックを比較して、
    どちらがよいか検討してみました。

    ですが、
    自分がクロスバイクを買う目的も
    今一度、考えてみてくださいね。

    もし、
    通勤や通学、街乗りにしか使わないなら、
    フロントフォークが鉄製で丈夫な下位モデルをおすすめします。
    値段も1万円くらい安いです。

    下位モデルであっても
    トレックとジャイアントのクロスバイクなら、
    ママチャリや
    他の安価なシティサイクルに比べると
    驚くほど軽快に走れます。

    こちらの記事に書いています↓
    2018年型5万円以下のトレックFX1とジャイアントエスケープR3を比較

     

    一方、街乗りだけでなく、
    ロングライドをしたり、
    トレーニングをするための
    スポーツ機材として考えているなら、
    値段は少し高いですが
    フロントフォークがカーボン製の上位モデルがおすすめです。

    自転車に乗るだけで楽しかった子供の頃のように
    クロスバイクに乗ることが楽しみになりますよ。

    こちらの記事に書いています↓
    2018年型7万円台のトレックFX3とジャイアントエスケープRX2を比較

     

    この記事で紹介した5~6万円台のクロスバイクは
    価格の点から調整した感があります。

    よく言えば、バランスの取れたクロスバイクですが、
    性能的には中途半端なモデルといえます。

    自転車に5~6万円は決して安くはありません。

    クロスバイクのスペックだけでなく、
    クロスバイクの自分の使用目的とあわせて、
    しっかり検討してくださいね。

    この記事がクロスバイク選びのお役に立てれば幸いです。

     


     

    これまでに書いた
    クロスバイクの比較記事を4つの価格帯にまとめてみました↓

    4~5万円(最も安いグレード)
    2018年型トレックFX1とジャイアントエスケープR3を比較

    5~6万円(エントリーグレード)】(今回の記事です)
    →2018年型トレックFX2とジャイアントエスケープRX3を比較

    7万円台(ミドルグレード)
    2018年型トレックFX3とジャイアントエスケープRX2を比較

    10万円台(上位グレード)
    2018年型トレックFXS4とジャイアントエスケープRX1を比較

     

     

    クロスバイクにはライトがついていないので購入前にルールを確認しておきましょう↓
    フロントライトは点滅はダメ?明るさのルール

     

    テールライト(リアライト)は点滅でいい?点灯と点滅のルール

     

    交差点でのルールも確認しておいてくださいね↓
    自転車で交差点の渡り方は?車道のルールと注意点!

     

     

     

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