トレックの2017年モデルクロスバイクは、
名称も変わり
4~7万円台の
FX1, FX2, FX3と、
10万円以上の
FX S4, FX S5, FX S6の合計、6グレードになりました。

前回の記事では、
エントリーグレードの
FX1FX2について書きましたが、

今回は、ミドルグレードの
トレックFX3がどのようなクロスバイクなのか、
FX2と比較しながら調べてみました。

トレックのクロスバイクをご検討の際にお役に立てれば幸いです。

 

なお、2017年6月に
2018年モデルが発売されます。

トレックFX3の価格は、
税込み75,600円(税別70,000円)へ値下がりします。

2018年モデルは価格も下がって
クランクがシマノ製になりますが、
ワイヤーが下位モデルと同じ外出しになります。

なので、
ワイヤーがフレームに内蔵される
2017年モデルの方が見た目がいいし、
何より、旧モデル扱いで値下がりして
2018年モデルより安くなるはずなので、
サイズと好みの色の在庫があれば
2017年モデルの方がよいです。

 

2017モデルのトレックFX3と上位モデルのFX S4との違いはこちらです↓
ティアグラ仕様のトレックFX S4!FX3との違い

2017モデルのトレックFX1とFX2についてはコチラの記事をどうぞ↓
トレックFX1とFX2の違いは?4万円台のクロスバイク

 

 

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FX3のスペック/FX2との違い

2017年モデルのトレックFX3は、
前年モデルの7.4FXの後継で、
クロスバイクFXシリーズにおいて引き続き主力となる製品です。

変速機等のパーツが
グレードダウンしましたが、
税込みで8万円を切る価格になっています。

遠出のサイクリングやロングライド
トレーニング機材として使用する方におすすめのモデルです。

一方、街乗りや
通勤通学での使用がメインなら、
より安価なトレックFX2か、もっと安いトレックFX1で十分です。

価格の違い

トレックFX3とFX2の価格を比較してみると、
FX37万9千円(税込み)、
FX25万9千円(税込み)です。

価格差は2万円ですが、
トレックFX3とFX2には
この価格差以上の違いがあります。

なので、
どちらにするか迷ったのならトレックFX3をおすすめします。

次に、その理由を説明します。

ちなみに
次期モデルの2018年型のFX3の価格は
税込み75,600円(税別70,000円)値下がりした一方で、
2018年モデルのFX2の価格は税込み61,560円(税別57,000円)値上がりしています。

このように次の2018年モデルでは
FX2とFX3との価格差は約1万4千円と小さくなり、
FX3が値下がりしたので、
値上がりしたFX2を選ぶ理由はありません。

フレームセットが違う

まず、
トレックFX3とFX2の大きな違いは、
フレームセット
(特にフロントフォーク)です。

フロントフォークは、
FX2鉄(High-tensile steel)製ですが、
FX3カーボン製です。

このカーボン製フォークは、
軽量な上、
振動を軽減できます。

ロングライドで疲れにくくなります。

(なお、2018年モデルのトレックFX2の
フロントフォークはアルミ製になりました)

フレームの本体は、
どちらもアルミ製ですが、
FX3にはより高品位の(強くて軽い)アルミ素材が使用されています。

(なお、2018年モデルの
FX1、FX2、FX3は、
フロントフォークを除く
フレーム部分が共通になりました)

10万円台のロードバイクでも、
アルミフレーム+カーボンフォークのフレームセットが一般的です。

トレックFX3は
7万円台でありながら、
10万円台のロードバイクと同じように
アルミフレーム+カーボンフォークのフレームセット
です。

また、
このフレームセットは上位モデルと同じものです。

上位モデルのFX S4は
税込み11万5千円もしますが、
フレームセットはFX3と同じです。

 

ちなみに、
走行性能には関係ないですが、
トレックFX3は
変速機とブレーキのワイヤーがフレームに内蔵されています。

ワイヤーがさびにくく長持ちし、
フレームの掃除もしやすそうです。
見た目もスッキリしています。

一方、トレックFX2は普通に外出しです。

(なお、2018年モデルは、
FX3もワイヤーが外出しになりました)

重量の違い

このようにフレームセットの素材と
後で説明するパーツが違うので車体の重量が違います。

フレームサイズ20(適応身長174~187cm)で、
FX2が11.61 kg
FX3が10.91 kgです。

その差は0.7kgで、

500mlのペットボトル1本半ほどの違いです。
ロングライドや坂道では少しでも軽い方が良いです。

変速機(ディレーラー)とギア比の違い

トレックFX3とFX2には、どちらも
シマノのマウンテンバイク(MTB)用の変速機がついています。

ですが、
変速機のグレードとギア比が違います。

リア(後)が、
FX3は9速(歯数11-34)で、
シマノ製アリビオ(Alivio)

FX2は8速(歯数11-32)で、
シマノ製アセラ(Acera)です。

フロント(前)は、
どちらも3段(ギアが3枚)ですが、
変速機のグレードが違います。

FX3はシマノ製アセラ(Acera)
(歯数48/36/26

FX2はシマノ製ターニー(Tourney)です。
(歯数48/38/28

 

このようにトレックFX3は
リアが9速でFX2より1速多く

また、ギア構成が
ワイドレシオになっています。
(前にも後ろにも軽くこげるギアがついています)。

さらに、
シマノの変速機のグレードは、
ターニー<アルタス<アセラ<アリビオ
の順でよくなるので

トレックFX3には、
前も後もグレードの高い変速機
がついています。

ハンドルとグリップが違う

トレックFX3には、FX2と異なり、
ISO Zoneハンドル&グリップがついています。

このハンドルバーには、
柔らかい衝撃吸収材が埋め込まれ、
その上から、
平たい形状(エルゴ形状)のグリップが装着されています。

衝撃吸収材が振動をやわらげ
平たい形状が手のひらへの圧迫を分散してくれます。

通常は、
パッドの入ったグローブで対応しますが、
薄手のグローブで大丈夫です。

また、
グリップは、にぎるのが普通ですが、
このハンドル&グリップでは、
手のひらを置くという感じで
ハンドル操作ができます。
リラックスした状態で走行できます)

このハンドル&グリップのおかげで
長距離を走っても、
振動による手の負担や疲労を軽減できます。

 

別売りになりますが、
バーエンドをハンドルの両端につけると良いです。

ハンドルの持ち方を
走行中に変えられる
ので、
遠出のサイクリングやロングライドでの疲労が軽減されますよ。

一方、FX2には、
こちらのバーエンド付きグリップをつけるとよいです。

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エンドバーの長さが
GP2は短め、GP3が長めです。
それぞれ握りが細いSサイズと太めのLサイズがあります。

なお、シフターの種類に応じて
グリップの長さに2タイプ(ショートとロング)があります。

その他にも、
コルクを使ったタイプや
少し堅めのGSシリーズがあります。

いろいろあるので購入時に注意してくださいね。

タイヤの違い

トレックFX3とFX2は、
タイヤの幅が異なります。

FX3は32C(32mm)、
FX2は35C(35mm)です。

上位モデルのFX S4や
ジャイアントのクロスバイクの
エスケープR3は28C(28mm)なので、
トレックFX3とFX2のタイヤは太めです。

タイヤは消耗品なので、
すり減って交換するときに
太さの違うタイヤにしてみてください。

軽快さを求めるなら細めが良いです。

ですが、
空気圧を高くする必要があるので
路面が悪いと振動が大きくなります。

また、リム打ちパンクをしなように
空気圧管理をしっかりする必要があります

一方、
太めのタイヤは、空気量が多く、
空気圧を低めに設定できるので
路面からの振動を吸収しやすく、
乗り心地がよくなります
また、リム打ちパンクをしにくく、
空気圧の管理もゆるめで大丈夫です。

ですが、
タイヤが太いと重いです。

私は、
25C、28C、32C、35Cを
試したのですが、
バランスのよい32Cに落ち着きました。

ちなみに、
チューブのバルブは
FX3は仏式(ロードバイクと同じ)、
FX2は米式(オートバイや自動車と同じ)です。

 

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その他の違いは?

ホイールについては、
FX3には違うタイプ
(チューブレスタイヤに対応)が
ついていますが、
通常のタイヤがついているので
基本的にはFX2と同じです。
(リムサイズ700C、ボントレガー社製)。

ただ、トレックFX3もFX2も
ロードバイク用のリアホイールが装着できないのが残念です。

トレックのクロスバイクFXシリーズの
フレームのエンド幅
(後輪の取り付け部の幅)は
マウンテンバイク(MTB)規格の135mmです。

 

シートポストは同じですが、
サドルは違うものがついています。
どちらも幅が広く柔らかいクロスバイク用です。
(ママチャリのサドルよりは硬いです)

 

フレームのカラーは、
トレックFX3が黒、白、青、赤、
(2018年モデルでは黒、白、緑、赤)
トレックFX2が黒、白、青、緑
(2018年モデルでは黒、白、スカイブルー、ロアランジュ(オレンジっぽい色))です。

ブレーキがシマノ製ではない

ブレーキは、どちらも同じVブレーキ(テクトロ社製)です。

Vブレーキは
マウンテンバイク(MTB)用なので、
よく効くはずなのですが、

シマノのディオーレ(DEORE)に交換すると
ブレーキの効き具合とメンテナンス性が格段にアップします↓

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SHIMANO(シマノ) Vブレーキ DEORE リア用 ブラック

(カラーはブラックのほかにシルバーもあります)

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カーボンは取り扱いに注意

トレックFX3のフロントフォークはカーボン製です。

カーボンは
軽量でありながら、
剛性が高く
しかも振動吸収性が高い素材です。

ですが、
取り扱いに注意が必要です。

カーボンは、
炭素繊維を樹脂で固めたもので、
いわゆる強化プラスチックです。

走行時は問題ないですが、
転倒したり、
立てかけていたクロスバイクが倒れたときが心配です。

運悪く、
何か硬い物の角(かど)や
尖った物にぶつかると破損
するかもしれません。

なので、
取り扱いには注意してください。

8万円近くもする高価な自転車なので、
言われなくても注意しますよね。

おわりに

2017年モデルのトレックFX3は、
主に以下の点で
下位モデルのFX2に対して
2万円の価格差以上の違いがあります。

  • フロントフォークがカーボン製
  • フレームのアルミ素材のグレードが上
    (2018年モデルは同じ)
  • フロントもリヤも変速機のグレードが上
  • リアが1速多い(9速)
  • Iso-Zoneハンドル&グリップの振動吸収性

このようなスペックの違いは
走行距離が長いほど効果がでるので、
ロングライドをするならFX3が良いです。

FX2を買った後、
2万円ではFX3と同じスペックにできません。

 

また、トレックFX3は
税込み7万円台なので、
カーボンフォークのクロスバイクとしては
とても買いやすくなりました。

私は、トレックの旧型のクロスバイク
(2009年モデル7.5FX)を所有しています。

トレックFX3につながる旧モデルです。

現在、ロングライドは後に買った
ロードバイクを使っていますが、
7年たった今でも通勤と街乗り、
ちょっとしたトレーニングのために7.5FXを使用しています。

この旧モデルは、
当時、10万円以上もしました。

ですが、
2017年モデルのトレックFX3は、
パーツ構成で7万円台に抑えながらも
フレーム、ハンドル&グリップ等の基本構造が確実に進歩しています。

トレックFX3は
街乗りから
ロングライドまで幅広く

そして
長く使える1台になるはずです。

 


 

2018年モデルのクロスバイクについてはこちらの記事をどうぞ↓
4つの価格帯にまとめてジャイアントと比較してみました↓

4~5万円(最も安いグレード)
2018年型トレックFX1とジャイアントエスケープR3を比較!

5~6万円(エントリーグレード)
2018年型トレックFX2とジャイアントエスケープRX3の比較!

7万円台(ミドルグレード)
2018年型トレックFX3とジャイアントエスケープRX2を比較

10万円台(上位グレード)
2018年型トレックFXS4とジャイアントエスケープRX1を比較

 

 

クロスバイクにはライトがついていないので購入前にルールを確認しておきましょう↓
フロントライトは点滅はダメ?明るさのルール

 

テールライト(リアライト)は点滅でいい?点灯と点滅のルール

 

交差点でのルールも確認しておいてくださいね↓
自転車で交差点の渡り方は?車道のルールと注意点!

 

 

 

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